障害児・者 補装具費の支給について
補装具とは?
障害者が日常生活を送る上で必要な移動等の確保や、就労場面における能率の向上を図ること及び障害児が将来、社会人として独立自活するための素地を育成助長することを目的として、身体の欠損又は損なわれた身体機能を補完・代替する用具。
また、補装具の定義は、次の各項に揚げる条件を全て満たすものであること。
補装具は日常生活の中で使用するものであり、治療用装具とは大きな違いがあります。
基本的に補装具は1種目につき1個の支給となりますが、作業用の義手や義足、学校で使用する車椅子など就労や就学のために日常と異なる目的で補装具が必要となる場合は、さらに1個の支給が認められることがあります。
補装具の種目
c74e1551d85df0bf19927fe48b15efb9対象者
補装具を必要とする障害者、障害児、難病患者等
※難病患者等については、告示に定める疾病に限る(詳細はお問合せ下さい)。
手続きの流れ(ver.新潟) [印刷用]
- 1.市町村役場で申請をする (利用者⇒市町村)
- 行政が内容を審査し、補装具費支給の決定を行います
決定までの期間
県の判定が必要なもの⇒約1~2カ月程度
県の判定が不要なもの⇒約1~2週間程度
申請に必要な書類など
① 補装具費支給申請書(役所の窓口にあります)
② 補装具費支給意見書(指定医師が発行します) ※不要な場合もあります。詳細はお問合せ下さい
③ 見積書(PO-Linksが発行します)
④ 身体障害者手帳
⑤ マイナンバー関係書類
⑥ 身元確認書類(運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど)
⑦ 委任通知書(代理申請の場合)
- 2.決定通知書の受領 (市町村⇒利用者)
- 支給が決定したら、市町村役場から決定通知書等が届きます。
この決定通知書等は紛失しないよう大切に保管してください。
- 3.採型(採寸)および仮合せ (利用者⇔PO-Links)
- PO-Linksが必要部位の採型(採寸)を行い、製作いたします。
後日、仮合せを行います
- 4.適合判定(判定医)
- 完成後、判定医による適合判定を行います。
- 5.補装具引き渡し・自己負担額の支払い(PO-Links⇒利用者)
- 完成した補装具をお渡しいたします。
PO-Linksに自己負担金をお支払いください。
支払金額は「利用者負担額」と「見積額から基準額を超えた分の額」の合計です。
※利用者負担額
原則1割負担(世帯の所得状況等に応じて以下の月額負担上限額が設定され、自己負担が軽減される場合があります)。
生活保護 生活保護世帯に属する者: 0円
低所得 市町村税非課税世帯 : 0円
一般 市町村課税世帯 : 37,000円
耐用年数(使用年数)
補装具費の支給対象となる補装具には種目や型式ごとに耐用年数が設定されています。この耐用年数は、通常の装着等状態において当該補装具が修理不能となるまでの予想年数を目安として定めているものです(表1)。
使用頻度や使用環境、障がいの状況によって長短が予想されます。通常の補装具費の再支給は耐用年数を過ぎてから行われます。
しかし、障害状況の変化等で身体に適合しなくなった場合や、著しく破損し修理不能な場合は、耐用年数内でも再支給が可能です。ただし、耐用年数の経過後でも、補装具の性能が十分に保たれ、引き続き使用可能な場合や修理等で継続して使用可能な場合は、再支給の対象になりません。
障害児の場合、年齢による児童の特殊性を考慮して定めた使用年数が定められています(表2)。使用年数以内の故障に際しては、原則として小部品の取替えにより修理又は調整を行うこととします。
表1 義肢装具の耐用年数
殻構造義肢 | ||||||||
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区分 | 名称 | 型式 | 耐用年数(年) | 区分 | 名称 | 型式 | 耐用年数(年) | |
義手 | 上腕義手 | 装飾用 | 4 | 義足 | 股義足 | 4 | ||
作業用 | 3 | 大腿義足 | 常用 | 3 | ||||
能動式 | 3 | 吸着式 | 5 | |||||
電動式 | 3 | 作業用 | 3 | |||||
肩義手 | 装飾用 | 4 | 膝義足 | 常用 | 3 | |||
作業用 | 3 | 作業用 | 2 | |||||
能動式 | 3 | 下腿義足 | 2 | |||||
電動式 | 3 | 果義足 | 2 | |||||
肘義手 | 3 | 足根中足義足 | 鋼板入り | 2 | ||||
前腕義手 | 3 | 足袋式 | 1 | |||||
手義手 | 3 | 下腿支持式 | 2 | |||||
手部義手 | 装飾用 | 1 | 足指義足 | 1 | ||||
作業用 | 2 | |||||||
電動式 | 3 | |||||||
手指義手 | 装飾用 | 1 | ||||||
作業用 | 2 | |||||||
骨格構造義肢 | ||||||||
材料・部品名 | 耐用年数(年) | 備考 | ||||||
パイプ(チューブアダプター) | 5 | 耐用年数以内の故障に際しては、原則として小部品の 取替えにより修理又は調整を行うこと | ||||||
継手類 | 3 | |||||||
リストメタル | 3 | |||||||
手部 | 3 | |||||||
ターンテーブル | 3 | |||||||
手袋 | 1.5 | |||||||
足部 | 1.5 | |||||||
フォームカバー(義手用) | 1.5 | |||||||
フォームカバー(義足用) | 0.5 | |||||||
その他小部品(消耗品) | 1 | |||||||
装具 | ||||||||
区分 | 名称 | 型式 | 耐用年数(年) | 区分 | 名称 | 型式 | 耐用年数(年) | |
下肢 装具 | 股装具 | 金属枠 | 3 | 体幹 装具 | 頸椎装具 | 金属枠 | 3 | |
硬性 | 3 | 硬性 | 2 | |||||
軟性 | 2 | カラー | 2 | |||||
長下肢 装具 | 3 | 胸椎装具 | 金属枠 | 3 | ||||
膝装具 | 両側支柱 | 3 | 硬性 | 2 | ||||
硬性 | 3 | 軟性 | 1.5 | |||||
スウェーデン式 | 2 | 腰椎装具 | 金属枠 | 3 | ||||
軟性 | 3 | 硬性 | 2 | |||||
短下肢 装具 | 両側支柱 | 3 | 軟性 | 1.5 | ||||
片側支柱 | 3 | 仙腸装具 | 金属枠 | 3 | ||||
S型支柱 | 3 | 硬性 | 2 | |||||
鋼線支柱 | 3 | 軟性 | 1.5 | |||||
板ばね | 3 | 骨盤帯 | 2 | |||||
硬性(支柱あり) | 3 | 側弯症装具 | ミルウォーキー型 | 2 | ||||
硬性(支柱なし) | 1.5 | 金属枠 | 2 | |||||
軟性 | 2 | 硬性 | 1 | |||||
ツイスター | 軟性 | 2 | 軟性 | 1 | ||||
鋼索 | 3 | 上肢 装具 | 肩装具 | 3 | ||||
足底装具 | 1.5 | 肘装具 | 両側支柱 | 3 | ||||
靴型 装具 | 1.5 | 硬性 | 3 | |||||
軟性 | 2 | |||||||
手関節背屈 保持装具 | 3 | |||||||
長対立装具 | 3 | |||||||
短対立装具 | 3 | |||||||
把持装具 | 3 | |||||||
MP屈曲 補助装具 | 3 | |||||||
MP伸展 補助装具 | 3 | |||||||
指装具 | 3 | |||||||
BFO | 3 |
表2 義肢装具の使用年数
殻構造義肢 | ||
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年齢 | 使用年数 | 備考 |
0歳 | 4月 | |
1~2歳 | 6月 | |
3~5歳 | 10月 | |
6~14歳 | 1年 | |
15~17歳 | 1年6月 | 次については、左記使用年数にかかわらず1年とすること。 1 義肢本体のうち「手部義手」の「装飾用」、「手指義手」の「装飾用」、「足根中足義足」の「足袋式」及び「足指義足」 2 完成用部品のうち「手部(手袋以外の手先具)」、「手袋」及び「足部」 3 完成用部品を構成する「小部品(消耗品)」 |
骨格構造義肢 | ||
年齢 | 使用年数 | 備考 |
0~14歳 | 1年 | 「フォームカバー(義足用)」については、左記使用年数にかかわらず6月とすること。 |
15~17歳 | 1年6月 | 1 完成用部品を構成する「小部品(消耗品)」については、左記使用年数にかかわらず1年とすること。 2 「フォームカバー(義足用)」については、左記使用年数にかかわらず6月とすること。 |
装具 | ||
年齢 | 使用年数 | 備考 |
0歳 | 4月 | |
1~2歳 | 6月 | |
3~5歳 | 10月 | |
6~14歳 | 1年 | |
15~17歳 | 1年6月 | 次については、左記使用年数にかかわらず1年とすること。 1 装具本体のうち「側弯症装具」の「硬性」及び「軟性」 2 完成用部品のうち「足部」 3 完成用部品を構成する「小部品(消耗品)」 |